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2017.09.23

Inno Script Studioを使用してセットアップファイルを作成する(修正版)

手順の一部に不具合があったため修正版を再度アップします。アプリのインストール先に「{pf}\アプリフォルダ」を指定していましたが、これだとセットアップ時にインストール先のフォルダを変更してもデフォルトのフォルダにインストールされてしまうことが判明。インストール先には{app}を指定するのが正解だとわかりましたので、関連部分の説明と画像を差し替えました。

Inno Setupを使用したセットアップファイルの作成方法についてはWeb上に色々と情報が公開されていますが、Setup Scriptを簡単に作成できるInno Script Studioに関する情報が少ないようなので、自分自身の覚書としてまとめます。Inno Script StudioではWizard形式でプロジェクトの雛形を作成出来るようですが、よくわからないので今回はTouchを例にして空のプロジェクトから作成してみます。

Inno Script Studioを起動すると以下のダイアログが表示されますので、Blank Scriptを選択してOKボタンを押します。
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まずは、左上のオプションボタンを押してプロジェクト全体のオプションを設定していきます。
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アプリケーションのフォルダ名を設定します。デフォのフォルダ名に、{pf}\アプリケーションをインストールするフォルダ名を入れます{pf}はProgram Filesフォルダ(もしくはProgram Files(86)フォルダ)のことです。この例では\Program Files\Touchフォルダにインストールされます。

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続いてプログラムグループを設定します。デフォのグループ名にグループ名を入れます。ここで設定したグループ名はプログラムメニューのフォルダ名になります。

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再起動マネージャを設定します。デフォルトでは、アプリを再起動するにもチェックが入っていますので、インストール後にWindowsを再起動する必要が無い場合はこのチェックを外します。

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動作環境を設定します。ここは設定しなくても構いませんが、Windows95/98にインストールされると問題が出るかもしれないので、一応Windows7(ウィンドウズNT欄の右側の参照ボタンを押して表示されるダイアログボックスでWindows7を選択する)以上に設定します。
他にも設定項目が色々とありますが、全てを設定する必要はないものの、発行者情報やユーザ情報、バージョン情報などは設定しておいたほうが良いでしょう。

プロジェクト全体の設定が終わったら、セットアップファイルを作成するための実際の作業に入ります。
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まずは、インストールするアプリケーションの実行ファイルやヘルプファイルなど付属させるファイルを登録していきます。
アイテム追加ボタンを押すと以下のダイアログボックスが表示されます。
Touchexe
まず、ソースファイル名にインストールするファイルを指定します。次に宛先フォルダのドロップダウンリストからファイルをインストールするフォルダを指定します。ドロップダウンリストから{app}を選択すれば、インストール先が最初のオプション設定で設定したアプリのフォルダにインストールされます。もしアプリフォルダ以外にインストールする場合は、そのフォルダを指定します。その他の項目は設定不要です。

皆さんはセットアップ実行中に「デスクトップにシィートカットを作成する」等の追加のオプション選択を見たことがあるでしょうか。ここではセットアップに「デスクトップにシィートカットを作成する」を追加してみたいと思います。
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左側の選択メニューでタスクを選び(左側メニューの上から順番に設定していきたいところですが、ここは先に設定しておく必要があります)、アイテム追加ボタンを押します。

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名前に適当な名前(日本語は設定できません)を付けて、セットアップ実行時に表示する文字列を説明欄に入力してOKボタンを押します。タスクで設定した項目はセットアップ実行時のオプション項目としてON/OFFを選択できるようになります。


タスクを追加したら、通常の作業に戻ります。次はプログラムメニュー等に登録するショートカットアイコンの設定です。
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アイテム追加ボタンを押してアイテムを追加していきます。
Touchexe2
ショートカットアイコンの名前を設定し、ファイル名はファイルで設定したアイテムがドロップダウンリストに表示されますので、ここから選択します。プログラムグループにアイコンを作成する場合の宛先は{group}です。この{group}はプロジェクトオプションで接待したプロジェクトグループフォルダのことです。この例ではアイコンファイル名も指定していますが省略しても構いません。省略した場合はデフォルトのアイコン(アプリケーションであれば、そのアプリケーションのデフォルトアイコン、その他のファイルであれば関連付けられたアイコン)を使用します。

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また、プログラムグループにアンインストールメニューを追加したい場合は、適当な名前をつけて、ファイル名の一覧から{uninstallexe}を選択します。
Touchexe3
次にいよいよデスクトップへのショートカットアイコン登録設定です。
名前とファイル名を設定したら、宛先ディレクトリの一覧から[commondesktop]を選択します。次にセットアップオプションでデスクトップショートカットを作成するかどうか切り替えられるように、ダイアログボックスのタブTasksを設定します。
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先程タスクに追加したアイテムがリストに表示されていますので、このチェックをONにします。これで、このアイテムはセットアップ時に「デスクトップにショートカットを作成する」を選択した場合にだけ実行されるようになります。

続いて言語を設定します。言語を設定しないとセットアップが英語表示となります。
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アイテム追加ボタンを押して言語アイテムを追加します。
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名前にJapaneseを設定し、メッセージファイルの参照ボタンを押してJapanese.islを選択します。OKボタンを押せば登録は終わりです。

また、セットアップの最後に「Readme.txtを表示する」等の選択表示がある場合がありますが、これも設定してみます。
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インスト時に実行でアイテム追加ボタンを押します。
Touchreadme
ファイル名の一覧から実行したいファイルを選択して(この場合は「はじめに読んで下さい.txt」)、FlagsのGeneralでpostinstallとshellexec(この場合実行するのはテキストファイルなので、関連付けられたアプリケーションを起動する必要があるため)をチェックします。

これで一通り完了です。完成したInno Setup用のスクリプトファイルは「スクリプト」を選択することで確認できます。あとはプロジェクトメニューのコンパイルかスピードボタンでコンパイルすればセットアップファイルが作成されます。
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上記の手順で作成したセットアップファイルの実行例

Setup1
{pf}Touchの通りになっています。

Setup2
プログラムグループも設定通りです。

Setup3
追加のオプションが表示されています。

Setup4

Setup5
セットアップの最後に「初めに読んで下さい.txtの表示」選択が表示されました。

Inno Setupの使い方は色々と情報がありますが、スクリプトをごりごりと直接記述する方法が殆どで初心者には敷居が高い感じがします。一方、Inno Script Studioを使用すれば上記のように、わかりやすいユーザインタフェースである程度のセットアップファイルを作成出来ますので便利ではないでしょうか。
尚、Inno Script Studioとその日本語化については以下情報があります。
Inno Script Studio https://www.kymoto.org/products/inno-script-studio
日本語化 https://www42.atwiki.jp/jfactory/pages/75.html

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